こんにちは、とっつぁんと申します。
私は職業訓練校でWebデザインを学んだ後、企業の広報・Web担当者として約1年間勤務していました。
私自身は職業訓練校に通ってよかったと思っていますが、何事にも良し悪しはあるもの。
今回は実際に職業訓練校に通っていた経験を振り返りながら、個人的に思うメリット・デメリットについてお伝えいたします。
下記の記事でもWebデザインの職業訓練について詳しく書いているので、気になる方はこちらもどうぞ!
職業訓練校で学ぶメリット
費用を抑えることができる
何といってもこれが大きなメリットでしょう。職業訓練なら基本受講料無料で、費用負担はテキスト代のみ。
ご参考までに、私が通っていた職業訓練校のテキスト代は約1万6000円ほどでした。
しかも職業訓練だと制度を上手く活用すれば、費用負担どころか給付金を受給しながら訓練を受けることが可能!
一般のスクールだと受講するのに入会金が約15万円から、別途月額料金が約2万円ほどかかるようです。
日々の生活に余裕がないと、なかなか勉強しようという気持ちは生まれにくいもの。出来ることであれば、費用負担は軽減したいですよね。
同じ訓練生たちと切磋琢磨できる
これは私も実際に職業訓練校に通ってみるまで分からなかったことですが、同じ目標を持った人たちと過ごすのはとても刺激になります。
私は職業訓練に通う前に独学でWeb関連の勉強をしていたことがありますが、常に以下の点について悩まされていました。
- もっと違った表現があるのではないか?
- 率直な他の人の意見が聞きたいが、誰に聞けばいいのか分からない
なかなか「同じテーマで作成した他の人の作品」を見る機会って無いです。自分が考え付かなかった表現に触れることは、その後の表現方法の幅が広がると思います。
また自分の強みや魅力というのは、なかなか自分では気づきにくいもの。
同じ訓練生から褒めてもらったり、評価を頂いたりすることで自分でも気づいていなかった強みや魅力に気づくことが出来ました。
資格を取得することができる
元々職業訓練は就職することを目的とするもの。ということで資格取得は積極的に行うように言われます。
ちなみに一応は資格取得は任意となっていたのですが、同じ訓練生の方の話によると、取得しないと言うと取得するよう説得されたそうです。
資格取得を推奨するだけあって、積極的に試験対策の時間を設けてくれたり試験の雰囲気を講師が教えてくれたりします。
独学や資格取得を目的としないスクールで学んでいると、個人で申し込みを行うのは結構ハードルが高いですよね。
まず申し込み方法や会場を自分で調べないといけませんし、一定の人数が集まらないと開催することが出来ないこともあります。
私の通っていた職業訓練校は受験会場にもなっていましたし、申し込みも同じ訓練生と日程を調整して受験することが出来ました。
資格取得のための整った環境があるというのは、非常に大きなメリットだと思います。
人によっては「資格なんか役に立たない」と考える方もいらっしゃると思います。確かに実際の就職活動で役に立ったかと言われると分からないです。
ですが自分の学習成果が明確な結果として残りますし、何より資格取得できたという事実が自己肯定感を高めてくれるので個人的には資格取得をオススメします。
職業訓練校で学ぶデメリット
ここからは私が個人的に感じた職業訓練校のデメリットです。そもそも職業訓練校によって異なる部分があると思いますが、実体験に則っての記事ですのでその辺りはご了承いただければと思います。
制作したデザインに対する講評会がない
個人的に職業訓練校に通っていて一番気になっていたのがこれです。私が通っていたところでは意図的に講評会を行っていませんでした。
理由は過去に講評会が嫌すぎて訓練に来なくなった人がいるから、だそうです。
訓練生の皆がデザイン経験があるわけではなかったし、通っている目的も様々なので、嫌な人は嫌なのかもしれませんね…
といはいえ皆の作品を見たり意見を聞いたり機会が全く無かったわけではなく、制作された皆の作品は共有フォルダに集められて「見たい人は見てね」といった形式になっていました。
出席率は職業訓練校を修了するのにも給付金を受給するのにも関わる大事な部分ですので、講評会を無くしたことは訓練生への配慮だと思うのですが、個人的には残念でした。
一般的なデザインスクールでは講評会はあることが普通だと思いますので、これは職業訓練校のデメリットと言えるかもしれません。
講師陣が実際に活躍しているプロではない
職業訓練校によると思いますが、私が通っていたところでは講師の方がプロのデザイナーというわけではありませんでした。
illustratorやPhotoshopの使い方は一通り教わりましたが、実務的なテクニックや効果的なデザインについてなどは教わることができませんでした。
ただ、デザインの理論について学ぶ時間はありましたし、プロとして働いている方にオンラインでお話を伺うといった時間もありました。
それでも物足りなさは正直ありました。特にデザインについては、訓練外で自分で情報収集したり勉強したりすることが必要だと思います。
カリキュラムによっては興味ない分野の勉強も必要
現在は「学びたい部分だけ選んで受講できる」スタイルのスクールがたくさんありますよね。
職業訓練校だと、カリキュラムとして組まれている訓練は全て受講しなければなりません。自分にとって興味のない訓練があっても受ける必要があります。
私が通っていた職業訓練校も、Webデザイン科のはずなのにExcelの授業が約40時間も組まれていました。
理由としては「正直職業訓練校終了後にそのままWebデザイナーとして就職するのは厳しい。事務職兼Web担当者として就職する方が近道」という校長のお考えにより、事務職だとスキルとして要求されることの多いExcelがカリキュラムに加えられているそうです。
これも就職を目的とする機関である職業訓練校だからこその特徴というか、弱みですよね……
考えは理解できますが、私の場合は前職が事務職で一通りの関数が使えたこともあり、ぶっちゃけ暇を持て余していました……
ここまでのまとめ
いかがでしたでしょうか?実体験がベースになっていることもあり、主観的な内容になってしまったかもしれませんが、その分リアルな内容になっていると思います。
長くなってしまいましたので、ここまでの内容をまとめておさらいしてみましょう。
- 一般のスクールに通うより費用を抑えることができる
- 同じ目標を持つ訓練生の仲間ができる
- 資格を取得することができる
- 制作物に対する講評会がない
- 講師はプロではないため自主学習も必要
- 興味ない内容の訓練も必要
この記事の内容が、少しでもWebデザインについて興味の持っているあなたの参考になれば幸いです。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
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